ECサイトの内部リンクは「人間のナビゲーション」と「検索エンジンのクロール」の両方を最適化する必要があります。効果的な設計パターンを解説します。
前提条件
- 対象ECサイトの全ページにアクセスできる環境
- Google Search Console のアクセス権限
- (推奨)Screaming Frog SEO Spider(無料版は500URLまで)
実装手順
Step 1: 現在の内部リンク構造をクロールして可視化する
やること: サイト全体の内部リンク構造をクロールし、現状の「リンクグラフ」を把握します。 Screaming Frog での手順:- Screaming Frog SEO Spider を起動
- URL入力欄にサイトのURLを入力 → 「Start」
- クロール完了後:
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Step 2: カテゴリ→商品のリンク設計パターンを最適化する
やること: カテゴリページから商品ページへのリンク構造を、SEOとUXの両面で最適化します。 理想的な構造:TOPページ
├── カテゴリA(メンズ)
│ ├── サブカテゴリA-1(ジャケット)
│ │ ├── 商品1
│ │ ├── 商品2
│ │ └── ...
│ └── サブカテゴリA-2(パンツ)
├── カテゴリB(レディース)
└── ブログ
├── 記事1(→ 関連商品にリンク)
└── 記事2
実装のコツ:
- パンくずリスト: 全ページにBreadcrumbList構造化データ付きのパンくずを設置
- 関連商品セクション: 商品ページに「この商品を見た人はこちらも」で同カテゴリの商品にリンク
- ページネーション:
rel="next"rel="prev"は2024年以降Googleが無視。?page=2のURLをsitemap.xmlに含めるほうが効果的
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Step 3: 商品→商品のクロスリンクを設計する
やること: 商品ページ間のクロスリンクを設計し、ユーザーの回遊とクロール効率を向上させます。 効果的なクロスリンクパターン:- 「関連商品」: 同一カテゴリの類似商品(4〜8点)
- 「一緒に購入されている商品」: 購買データに基づくレコメンド
- 「最近チェックした商品」: Cookie/Local Storageベースの閲覧履歴
- 「ランキング」ウィジェット: カテゴリ別売上ランキング
- 良い例:
オーガニックコットンTシャツ ¥3,980 - 悪い例:
こちら(アンカーテキストに情報がない)
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Step 4: ブログ記事→商品ページへの導線を構築する
やること: ブログ記事のコンテンツ内から、自然な文脈で関連商品ページにリンクします。 効果的なリンクパターン:- 比較記事: 「〇〇 vs △△」→ 各商品ページにリンク
- How-to記事: 「使い方ガイド」→ 対象商品ページにリンク
- 季節記事: 「冬のコーデ特集」→ 掲載商品にリンク
- ニュース: 「新商品入荷」→ 商品ページにリンク
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Step 5: リンク切れと404ページを定期チェックする
やること: 内部リンクが404(Not Found)ページを指していないか定期的にチェックし、修正します。 チェック方法:- Screaming Frog: 「Response Codes」タブ → 4xx をフィルタ → 「Inlinks」で参照元ページを特定
- Search Console: 「ページ」→ 「見つかりませんでした(404)」→ URLリストを確認
- Pulse Digital: ワンクリックでリンク切れを検出(Chrome拡張)
- 商品が廃版 → カテゴリページに301リダイレクト
- URLが変更 → 新URLに301リダイレクト
- ページが不要 → 410(Gone)を返すか、404 + カスタム404ページで代替商品を提示
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Step 6: パンくずリスト + BreadcrumbList JSON-LDを実装する
やること: 全ページにパンくずリストを設置し、BreadcrumbList構造化データを併せて出力します。 コード例:<nav aria-label="パンくず">
<ol>
<li><a href="/">ホーム</a></li>
<li><a href="/category/mens/">メンズ</a></li>
<li><a href="/category/mens/jackets/">ジャケット</a></li>
<li>オーガニックコットンジャケット</li>
</ol>
</nav>
<script type="application/ld+json">
{
"@context": "https://schema.org",
"@type": "BreadcrumbList",
"itemListElement": [
{"@type": "ListItem", "position": 1, "name": "ホーム", "item": "https://example.com/"},
{"@type": "ListItem", "position": 2, "name": "メンズ", "item": "https://example.com/category/mens/"},
{"@type": "ListItem", "position": 3, "name": "ジャケット", "item": "https://example.com/category/mens/jackets/"}
]
}
</script>
SEO効果: パンくずリッチリザルトが検索結果に表示され、CTR 10〜20%向上。
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まとめ
ECサイトの内部リンクは「設計した後に放置」してはいけません。商品の追加・廃番、カテゴリの再編、URLの変更が頻繁に発生するため、月1回の定期チェックが理想です。
まず今日やるべきこと: Step 1のSearch Console「内部リンク」レポートで孤立ページを確認。リンク0のページがあれば即対応。自社サイトの内部リンク構造を確認するには、Pulse DigitalのChrome拡張で診断してみてください。