構造化データの基本をおさらい
構造化データは、ページの内容を検索エンジンが理解しやすい形式で記述するものです。正しく実装すると、検索結果にリッチリザルト(星評価、価格、在庫状態、FAQ等)が表示され、CTR向上につながります。
実装形式はJSON-LDが推奨されており、タグ内にJSONを記述します。
以下、発生頻度と影響度の高い順に15のミスを解説します。
P0:リッチリザルトが表示されなくなるミス
1 JSONの構文エラー
影響:致命的最も基本的なミスですが、最も多いミスでもあります。カンマの過不足、クォーテーションの閉じ忘れ、エスケープ漏れでJSONが壊れると、Googleは構造化データ全体を無視します。
よくある原因:- 最後のプロパティの後にカンマが残っている(trailing comma)
- 商品説明文内の
"がエスケープされていない - テンプレートエンジンの変数展開でHTMLタグが混入
2 必須プロパティの欠落
影響:致命的Schema.orgの各タイプには必須プロパティがあり、1つでも欠けるとリッチリザルトの対象外になります。
Product型の必須プロパティ:name— 商品名image— 商品画像URL(1枚以上)offers— 価格情報(price,priceCurrency,availabilityを含む)
offers.availabilityが未設定(在庫状態を動的に出力していない)imageが相対URLになっている(/img/product.jpg→ 絶対URL必須)
3 @typeの誤り・未設定
影響:致命的@type が未設定、またはSchema.orgに存在しないタイプ名を使用しているケース。
実例:
"@type": "product"→ 正しくは"@type": "Product"(大文字始まり)"@type": "Products"→ 正しくは"Product"(単数形)"@type": "Webpage"→ 正しくは"WebPage"(キャメルケース)
4 priceに通貨記号を含めている
影響:高"price": "¥3,980" はエラーになります。priceには数値のみを記載し、通貨はpriceCurrencyで指定します。
// ❌ 間違い
"price": "¥3,980"
// ✅ 正しい
"price": "3980",
"priceCurrency": "JPY"
P1:品質スコアに影響するミス
5 ページ内容と構造化データの不一致
影響:高Googleは、構造化データの内容がページ上に実際に表示されているかを検証します。ページに表示されていない情報を構造化データに含めると、スパムとみなされるリスクがあります。
よくある不一致:- 構造化データの
priceと実際の表示価格が異なる(税込/税抜の混在) aggregateRatingの星数が実際のレビュー表示と不一致availability: InStockだがページ上では「売り切れ」と表示
6 BreadcrumbListの階層ミス
影響:中パンくずリストの構造化データで、positionの番号が連番になっていない、またはページのURL構造と一致していないケース。
positionが1始まりではなく0始まり- トップページ(/)が含まれていない
- 実際のパンくずUI表示と構造化データの階層が異なる
7 FAQPageの質問・回答が空
影響:中FAQPage構造化データを設置したものの、acceptedAnswer.textが空文字や極端に短い回答になっているケース。Googleは2023年のアップデート以降、FAQリッチリザルトの表示を大幅に制限していますが、構造化データ自体は引き続きAI Overviewsの情報源として活用される可能性があります。
8 複数のJSON-LDブロックが競合
影響:中1ページ内に複数のが存在する場合、同じ@typeが重複していると予期しない動作になります。
CMSプラグイン(Yoast SEO等)が自動生成する構造化データと、手動で追加した構造化データが競合するのが典型パターンです。
P2:最適化で差がつくミス
9 画像URLが最適化されていない
影響:低〜中Product構造化データのimageに指定するURLは、Googleの画像検索にも影響します。小さすぎるサムネイル画像や、WebP非対応の古い画像を指定しているケースがあります。推奨は1200px幅以上の高解像度画像です。
10 datePublished/dateModifiedの未設定
影響:低〜中Article型の構造化データで、datePublishedやdateModifiedが設定されていない、または実際の公開日・更新日と異なるケース。検索結果に表示される日付に影響するため、正確に設定してください。
11 Organization型のlogoが未設定
影響:低サイトのOrganization構造化データにlogoが含まれていないケース。Googleのナレッジパネルに表示されるロゴ画像に影響します。
12 reviewCountが0のaggregateRating
影響:低レビュー件数0でaggregateRatingを出力しているケース。レビューが1件もない段階でratingを表示すると、Googleのガイドラインに抵触する可能性があります。
13 sameAsの不正確なURL
影響:低Organization構造化データのsameAsに、存在しないSNSプロフィールURLやリンク切れのURLを含んでいるケース。
14 多言語サイトでのinLanguage未設定
影響:低多言語展開しているサイトで、構造化データのinLanguageが未設定のケース。hreflangと合わせて設定することで、言語ごとのコンテンツの紐付けが明確になります。
15 テスト環境のURLが混入
影響:低構造化データ内のURLが localhost:3000 や staging.example.com のままになっているケース。本番環境へのデプロイ時に見落とされやすいミスです。
まとめ
構造化データの15のミスを優先度別にまとめると:
- P0(即修正): JSON構文エラー、必須プロパティ欠落、@type誤り、price通貨記号 — この4つでリッチリザルトの表示可否が決まる
- P1(早期修正): 内容不一致、Breadcrumb階層、FAQ空回答、JSON-LD競合
- P2(改善推奨): 画像最適化、日付設定、logo、reviewCount等
PagePulseの構造化データチェックは、上記15項目のうち主要なものをワンクリックで自動検出します。まずは自分のサイトにどのミスが潜んでいるか、確認することから始めてください。